風技術センターについて

Our Advantage

風技術センターの強み

実験模型作成の風景

私たちは、建築分野の風洞実験用模型において国内トップのシェアを持ち、その模型を活用できる性能の風洞実験装置を、更にはサッシ等建材のための動風圧試験装置や自動車試験のための車輛走行模擬装置等の実験装置を企画、設計、製造する、ニッチな分野のものづくり集団です。

お客さまの新たなご要望を真正面からしっかりと受け止め、積み重ねた経験をもとに検討を重ね、実験者・研究者の方々と意見交換をしながら、共同作業のように製品をつくってまいりました。
当社も、実験者として使う立場から実験用模型や風洞実験装置、動風圧試験装置の企画・設計・製造をスタートさせているため、「どこをどう工夫すれば」使い勝手のよい製品になるかを追求することでノウハウを蓄積し、プレゼンスを維持してまいりました。

Business

事業領域について

日本の高層建築物の歴史と共にメーカーとしての実績を重ね、JIS,ISOの試験方法の新規規格化を積極的に進めている本田工業㈱との経営統合により組織力を強化し、快適な都市環境づくりを支えてきました。
近年は研究者の探求心の深まりや、自然環境および都市環境の変化をふまえ、より厳しい環境を再現する装置の製造の他、競技スポーツの環境を再現するための風洞実験装置や、スポーツ選手の実験疑似模型が必要になるなど、広範囲に亘る実験ニーズにもお応えしております。
引き続き、建築・土木分野を中心に、自動車・機械・航空などの分野でもノウハウを活かすことで、実験者・研究者の方々のトータルソリューションパートナーとしてニーズにお応えしながら事業領域を拡大してまいります。

  • 風洞実験装置

    風洞実験装置

    風洞実験装置には風路が閉ループ状になっていて風が回流する「ゲッチンゲン型風洞」と風路への空気の取入口と測定胴下流の吐出口とが解放されている「エッフェル型風洞」の2種類があります。
    「エッフェル型風洞」は省スペース・低コストでの設置が可能です。
    また、風だけにとどまらず、ヒートアイランド現象に対応する温度の分布や気流の拡散、着雪や雪の吹きだまり量、火炎の伝搬状況の再現、翼の気流等が計測可能な風洞も製作しています。

  • 実験模型

    実験模型

    計画されている建物と、そのまわりの街並みを1/300~1/500程度の縮尺で再現し、風環境や建物にかかる風圧、風力、振動のデータを計測するための模型です。正確な実験データを得るために、計画建物はミリ単位の精密さが求められ、周辺の建物も実際に現地を歩いて収集した情報を元に実験に求められる精度に再現します。長年の経験に培われた匠の技に加え、3Dプリンターといった最新技術を融合させることで、実験者・研究者のニーズに応える模型を提供し、都内の主な高層建物は弊社で制作実績があります。また、橋梁等の土木分野や、音響実験、環境実験など工学実験模型全般を制作しています。

Challenging

新分野への取り組みについて

CSRのメインビジュアル

都市環境の課題解決だけでなく、私たちの風洞技術はスポーツの分野でも貢献しています。スキージャンプやスピードスケート、自転車競技において、ウェアや競技姿勢の抵抗を測定する風洞実験装置を開発、納入しました。風洞実験には、選手の体をスキャンして作成した人体模型を使用し、ウェアの素材や形状、競技姿勢の違いによる空気抵抗の変化等の研究、そして記録の更新に役立てられています。ものづくりの技術と探求心を武器に、これからも新しい実験分野へのチャレンジを続けてまいります。